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ガターンッと、何かが倒れる大きな音と、私が膝から床に崩れ落ちたタイミングが重なった。
あれ……?
『……つっ…………!!』
『え……、藤真……!?』
恐る恐る目を開けると、ダイニングテーブルとツインになった木製の椅子が横たわったその場所で藤真がお腹辺りを押さえうずくまっている。
折り曲げた足元近くには、熱湯を注ぎ入れた私のマグカップが床にコロコロと転がっていた。
嘘……でしょ……
『やだ……ど、どうしよ…………大丈夫?!ね……、すぐオバサン呼んでくる……待ってて……!!!』
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那緒 13歳 (過去)
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