最終話

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『好きだよ。……那緒』 聞こえた声は お母さんでも、お父さんでも、ましてやサンタさんでもない。 泣きそうで、消えそうな……震える藤真の声だった。 あの時の彼も恐怖と戦っていたのかもしれない。 ズルくて汚い私とは……違う。 今日、地上に舞い降りた雪は 溶けて水になり、蒸発して空へ。 やがて雲となり、いつかまた……この地に降り注ぐ。 私が流すこの涙は…… 「藤真……私も…………」 一体どこへゆくのだろう
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