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「あの、穂高さん?」
「そんな顔して、俺の事を誘ってる?」
――君をもっと魅了して、求められる存在になりたい。
「さ、誘ってませんっ、全然そんなつもりなくって」
顔全部を真っ赤にしながら、首を横にぶんぶんと振りまくってくれた。
「悪い。俺が誘われた錯覚に、つい襲われただけ。でもたまには、誘われてみたいかも」
可愛い仕草をしてくれる千秋に、俺の願望をほんのり伝えてみたら、照れた顔を隠しながら、後ろからぎゅっと抱きついてくれる。
素直に行動にうつしてくれる彼の身体から、火照った熱が伝わってきて、胸の奥が疼いてしまった。
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