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第13章 医者も、薬も
11月を前に、私は、彼のマンションから自宅へと戻った。
それから、一週間。
彼から頻繁と連絡がくるかなと予測していたが、それは、私の見込み違い。
週末に自宅に戻る手伝いをしてくれてから、
次に連絡をもらったのは、意外にも、週末を目前にした木曜の夕方。
『今、仕事どんな? 明日会える?』
今までも、メールでの連絡は簡素ではあった。
だが、輪をかけて簡素で、目的のみのメッセージに少し拍子抜けする。
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