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扉は自動ドアになっており、廊下に出ると、京子以外の人はおらず、なんというか…近未来的な作りの廊下が左右に伸びていた
紅
「………」
俺は壁を触ってみる
ふむ…表面は金属か…
叩いてもみたが、中は空洞ではないな
この壁は破壊できない…と…
京子
「何してるんですか?」
紅
「…いや、なんでもない。案内してくれ」
京子
「…?わかりました」
そう言って、京子は歩き出した
まだ警戒を解いたわけじゃない
壁を壊して逃げるって事が出来ないとなると…扉とかの方が都合がいい
場所さえ把握できればすぐにでも逃げるが…情報が少な過ぎる
今はコイツの言うことを聞いておく事にするか
紅
「基地って言ったな。どこにあるんだ?」
京子
「それはまだ言えません。然るべき手続きを終えてから教えます」
紅
「そうかい…」
ちっ…面倒だな…
ホントに目的が読めねぇ…
京子
「あ、着きました。ここですよ」
京子はそう言って、目の前の扉を指差した
その扉の上には「検査室」と書かれている
京子
「えっと…注意点の説明をしますね。担当の人を怖がらせないでください。それだけで大丈夫ですんで」
紅
「は?どういう…」
俺が聞き終わる前に、京子は扉を開けて中に入っていった
扉の横の端末に手当ててたな…
指紋認証か…?
悩んでも仕方ないか…
俺も続いて部屋に入る
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