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基地
崩牙流薙刀術道場…
紅
「…なんだ…これ…」
俺の目の前に広がっていたのは、見慣れた実家の道場
だがそこは無惨に荒らされていた
床は抜け、壁に穴もある
紅
「一体何が…」
？
「キャァァァアアアアア！！」
紅
「…！？葵(あおい)の声か…！！」
俺は家の奥から聞こえた妹の声のした方へと走り出す
クソ…どこだ…！！
男1
「おい！しっかり抑えろ！！」
男2
「ちっ！一丁前に抵抗しやがって！！」
葵
「やだぁ！！離して！！お兄様ーー！！」
近い…！！倉庫か！！
俺は声のした部屋の扉を蹴破る
紅
「オルァ！！」
男1
「な…！？しまった…！！」
中にいたのは二人の男だった
一人は葵の両手を掴んで拘束し、もう一人は葵の服に手を掛けている
紅
「…テメェら…何してやがんだゴルァァァァアアアアア！！！」
俺は持っていた薙刀を力のままに振るう
男達は俺の手により…死んだ…
俺はこの時、初めて人を殺した
しかしそんな事を気にしている余裕は無く、すぐに葵に駆け寄る
葵はパニックを起こしているのか、焦点の合わない目で涙を流しており、俺から距離を取った
紅
「葵…！！落ち着け！！俺だ！紅だ！！」
葵
「ひ…人殺し！！いやァァァアアアアア！！！来ないで！！お兄…お兄様ぁ！！」
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