歌舞伎町

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Fに気にせず黙々と食べていると、こんなことを言ってきたのだ。私も驚いて思わず食べる手が止まってしまった。 「ははは、ご冗談を・・・」 「いや、マジで。連絡先教えてください!」 「え・・・?」 私は本当に冗談かと思った。もしかしてこの人は客引きの他にもホストとして働いているのか? 色々と考えを巡らさずにはいられなかった。何故なら、Fの顔は押〇学に似ていたのだ。 こんなイケメンが私なんかを可愛いと思うはずがない!と思った。 「仰ちゃん、連絡先教えてあげなよ。この子いい奴だよー!」 お姉さんの推薦もあって、半信半疑ながら連絡先を交換した。そしてFは仕事に戻ると言って、回転寿司屋を出て行ったのだが。 あの時の喜びというか、驚きというか。私には嬉しい出来事だった。
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