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Aは女の子の扱いが上手なので、ヘルプの子とも会話を弾ませてくれた。こういう客は、店にとっても女の子にとっても喜ばれる。
だがDは・・・ヘルプの子と一切話をしなかったのだ。私がいない間は、どこか宙を見ていて少し体が揺れたりしていたという。
ヘルプに入ってくれたお姉さんは面白いお客さんだね!と笑ってくれたが・・・
私の中には怒りが込み上げた。なんて失礼な人なんだ、と。隣に可愛い女の子がいるというのに、挨拶もせず話すらせず、ただ座っているだけ!
もしこの話を読んでくれている男性の中で、キャバクラに行く人がいたなら、覚えておいて欲しい。
本指名の女の子が隣にいないからといって拗ねることなく、ヘルプの子とも話をして欲しい。
まぁ、本指名の女の子に私以外の女と喋るな!と言われてしまっている場合は別だが、ヘルプの子とも仲良くしておくと、一石二鳥、いや一石三鳥になることもあるので。(笑)
ということで、Dの性格はどうしても好きになれなかったが、それでも大事な客だったので店に来てくれた時は必ず仕事が終わった後、デートをしていたのだ。
「仰ちゃんと、結婚したい」
「Dさん、この間も言ったよね?私、今のままでは結婚出来ないって。将来の為にもっと貯金したいの。だからキャバクラはまだ止められない・・・」
「分かってる。大丈夫、僕は待っていられる」
こんな会話をよくしていた気がする。
ある時、一緒にカラオケに行った時。二人きりの空間で手を繋ぎたくなくて、私はこう話していた。
「後輩がね、部屋の中でイチャイチャしてたら、店員さんに監視カメラで見られてたみたいで、注意しに来たんだって。私、怒られたくないから手繋げない・・・」
私の話したことは実際に後輩の身に起きたことなのだが、私は断りネタとしてよく使わせてもらっていた。(笑)
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