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年齢的なこともあるだろうが、お互い仕事を持つ身でもあるため、
平日に彼から求められることは、
彼のマンションでの仮同棲の時も含めて滅多にない。
しかしこの夜、入浴を終えてソファでテレビを見ている彼と並ぶと
すぐに抱きすくめられ耳元で囁かれた。
「香奈、今夜ダメ?」
仕事なのか、それ以外かは分からないが、
この日、彼に何かあったのは明らか。
それだけに、拒むことは出来なかった。
「する?」
尋ね返した私の肩の上で、顔を埋めたまま「うん」と頷く。
そしてこの夜、彼は、「念入り」という言葉がピッタリな感じで私を愛した。
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