第18章  ラブ・バレンタイン

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だから、 「衛――」 私は、まだ、どこかモジモジしている彼を思いっきり抱きしめた。 「すごく、すごく嬉しい。もう、感激して泣きそうなくらい最高の贈り物よ。 ありがとう」 そして、ようやくホッとしたように体から力を抜いた彼にも、 ふんわりと抱きしめられる。 「俺の人生にとって最高のプレゼントは、君そのものだから。 その君にこんなに喜んでもらえて、俺もすごく嬉しいよ」 衛――。 彼の腕の中で見上げた私に、彼は、小さくキスを落として微笑んでくる。 「愛してるよ、香奈」
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