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だから、
「衛――」
私は、まだ、どこかモジモジしている彼を思いっきり抱きしめた。
「すごく、すごく嬉しい。もう、感激して泣きそうなくらい最高の贈り物よ。
ありがとう」
そして、ようやくホッとしたように体から力を抜いた彼にも、
ふんわりと抱きしめられる。
「俺の人生にとって最高のプレゼントは、君そのものだから。
その君にこんなに喜んでもらえて、俺もすごく嬉しいよ」
衛――。
彼の腕の中で見上げた私に、彼は、小さくキスを落として微笑んでくる。
「愛してるよ、香奈」
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