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「それからね、言ってた。
高校時代の想いが通じるなんて、ロマンチックだって。
それ聞いたら、衛と恋してることが嬉しくて
すごくあなたに会いたくなっちゃった」
声なく小さく息を呑み、顔を上げた彼と共に、
私は彼に回した腕を解いて向かい合う。
「衛は、今でも十分色々気付いて、優しく気遣ってくれるじゃない。
でも、クリスマス・イブを忘れたり、
それでも素敵なプレゼントをくれる衛も、私は好き。
そして何より、昔から一生懸命、私を見てくれるから
あなたは、いつも私が一番欲しいものを必ずくれる」
それは、とてもユニークな贈り物と
その裏側に隠れている彼のステキな想いだけじゃない。
私の心に付いたどんな傷でも一番の特効薬をくれるのは、実際、彼。
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