第17章  あの頃(続き)

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「それからね、言ってた。 高校時代の想いが通じるなんて、ロマンチックだって。 それ聞いたら、衛と恋してることが嬉しくて すごくあなたに会いたくなっちゃった」 声なく小さく息を呑み、顔を上げた彼と共に、 私は彼に回した腕を解いて向かい合う。 「衛は、今でも十分色々気付いて、優しく気遣ってくれるじゃない。 でも、クリスマス・イブを忘れたり、 それでも素敵なプレゼントをくれる衛も、私は好き。 そして何より、昔から一生懸命、私を見てくれるから あなたは、いつも私が一番欲しいものを必ずくれる」 それは、とてもユニークな贈り物と その裏側に隠れている彼のステキな想いだけじゃない。 私の心に付いたどんな傷でも一番の特効薬をくれるのは、実際、彼。
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