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「私ごと…。つまり、それは私にぬいぐるみの替わりになれ、と?」
この状況にも、部長の突拍子の無さにも慣れてきたので、言われたことを理解するのに時間はかからなかった。
「いや…、うん、自分でも無茶苦茶なお願いだとは分かっているんだが……。」
「いいですよ、別に。」
部長は申し訳なさそうにしていたけれど、私は即答した。
これ以上話し合っても、それ以上の解決案は見出だせそうにない。それに、部長がこのまま眠れずに明日の仕事に支障でも出たら、一番困るのは私だ。
それを聞いた部長は私の返事の早さに驚きつつも、顔がパッと明るくなった。
その表情が、散々駄々をこねておもちゃを買ってもらった時の子供のようで、少し可愛いかも、なんて思ってしまった。
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