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ペリペリ。
ペリペリぺり。
「あのー、先輩? 何してるんです?」
「ロールケーキはこうすると一番おいしいの♪」
「いやいや、子供じゃないんだから!」
そう、ケーキが出てくるやいなや、先輩はフォークを器用に使って、ロールケーキを一層一層ばらばらにし始めた。
基本的にスペックが高いせいか、フォーク一本でとてつもない速さでロールケーキを『解体』していく最上先輩。
あっという間に一本の薄皮のカーペットの出来上がりだ。
「みんなにもよく言われるんだけどね。昔っからどーしてもこの食べ方がやめられなくって」
「もしかして先輩、バームクーヘンを一皮ずつはがして食べていたクチですか?」
「そう! はじめはバームクーヘンから! いやーよくわかったね。もしかして、清澄クンは同志だったり?」
てへっと舌を出してお茶目にふるまう先輩。
普段完璧に見える先輩にも、こんな子供っぽい一面があったんだ。
完璧超人』最上みれいの意外な欠点その③
ロールケーキを一層ずつ分解して食べる。(しかも神ワザ)
またひとつ、欠点を見つけてしまった。
これはいくらなんでも恥ずかしいし、何とか直せるように俺が指導しよう。そう心に決めるのであった。
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