一人

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両親はその特攻服に ビックリしていた 暴走族とゆう事すら知らないから 「ゼェ…ゼェ……」 「やっと元に戻ったな… 姉貴…」 「う…るせぇ」 弟に分からせて貰うとは 思わへんかったな… あ゙-… うまく喋られへん… ダリィわ… ちょっと怒鳴っただけで… こんなんなって… 情けないな…あたし… 自由にできへんのって ホンマ… 辛いな…… 遼… サンキュ… 遼が直球であたしにぶつかって来てくれたから… あたしは… 生きるわ… また皆と、この特攻服で 走りたい 笑顔で走りたい それに… 最初から諦めて 死ぬ時を待つのと 最後まで頑張って 死ぬのと… 全然ちゃうわな 何だってそう… 勉強にしても 恋愛にしても 仕事にしても 喧嘩にしても 最初から諦めてたら 前に進めんわな そりゃ人間誰かて 楽したいわ でも楽して得たのと 努力して得たのとじゃ 全然ちゃうやろ? 一度きりの人生やからな 後悔してもえぇねん 後悔して何かを得られる事だって あるわな? 人間いつ死ぬかは分からへん 誰かて最期は死ぬんや… だから あたしは死ぬ時 笑って死ねる人生を送りたい
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