一人

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「また一からやり直しや? そして いつか一緒に走ろうな」 「……うん」 そう約束した時だった…… 「ゴホッ…ゴホッ オエッ…………」 咳込み…… 吐き出す瑞穂…… 普通の嘔吐ではなく 吐血だった… 「…………え……?」 祥子は呆然…… 皆がすぐに瑞穂に駆け寄った 「瑞穂!」 隼人は瑞穂を抱き抱えて瑞穂に問い掛ける 「………ゴホッ ゴホッ…………」 あたしの体は限界だった 無理をし過ぎたんだ…… 「大丈夫か…?死ぬなよ…なぁ瑞穂…?」 「ゴホッ… あたし…が死ぬ訳…ないやろ…ダボ…」 「待っとれ… すぐ病院運んだるから」 「……うん…」
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