一人

70/95

167648人が本棚に入れています
本棚に追加
/1004ページ
【あたし…もう無理やわ…】 それがあたしの本音だった 弱音なんか吐きたくなかった でも もう… ここを乗り切れないと 自分で分かった 瑞穂は 【生きる】希望を無くした…… ━━━━━━━━━━━━━━━ 隼人は飛び出した時 悠斗等に止められた 「隼人?どないしたんや!」 「…………もう あかんわ…」 「何がや?」 「あいつ…ただ……死を待ってる……」 「瑞穂がか?ありえへんやろ!」 「【もう無理やわ】ッて俺にゆうてんで… 初めて見たわ あんな顔……」 「………瑞穂が…」 その場にいた 悠斗、流鬼、祐馬、俊哉、悟、そして 愛麗雛の皆は泣き崩れた 摩耶も大怪我を負っており俊哉に支えられながら 瑞穂に会いに来た所だった 硝子越しに見える瑞穂… 色々機械を付けられ ただ天井を見つめる瑞穂の姿…… 生きる希望を無くした 瑞穂の姿… あたし… いつ死ぬんやろ…… こんな色々機械付けられて… 意味ないわ… あたし 死ぬんやから……… あたしはゆっくり腕を動かした… 腕を引きずり 点滴を抜き取り 倒した… ガシャ------ン 早く… 死なせて
/1004ページ

最初のコメントを投稿しよう!

167648人が本棚に入れています
本棚に追加