一人

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そこへ医師と一緒に両親もICUに戻って来た 「遼!何してんの?」 「うるせ-! いつもの姉貴に戻そうとしとんねん!」 「やめなさい…」 「お前等まで諦めてんのかよ… 姉貴が死ぬん黙って待ってろつ-のかよ!」 「…………」 「…………」 遼は隼人等の元へ… 「姉貴の特攻服…どこですか…」 「……」 隼人は黙って紙袋を遼に手渡した…… 「……隼人君は姉貴が死ぬんただ待ってるんすか…?」 「なわけねぇだろ」 「じゃあ何で… 何で…何もしようとしないんすか?」 「………」 「隼人君が何もしないんなら俺がします 姉貴は 死なせへん」 「お前に何が分かんねん…」 「分からねぇっすね 愛した女 黙って死ぬん待つだけの男の気持ちなんぞ 分かりたくもねぇ!」 「遼!!」 「綾姉…… 綾姉もそうっすよ 姉貴の心友だったくせに …… 見捨てるなんて ひでぇよ!」 バシッ 綾は目に涙を浮かべ 遼をひっぱたいた
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