一人

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この日から瑞穂は 頑張って食べた 体が自由に動けない為 隼人が食べさせてくれたんだ… でも 何日も食べていなかったせいか… 食事を拒否るあたしの体… 【食べては嘔吐】を繰り返した 涙を流しながら… 隼人は そんなあたしを 支えてくれた 涙を拭いてくれて 嘔吐した物を 文句何一つ言わず 片付けてくれる だからこそ… きっとあたしは頑張れた 隼人がいたから… ずっと支えてくれたから… 隼人だったからこそ… 隼人じゃなかったらきっとここまで出来ないょ…… そんな日々を過ごし 一週間もすると 嘔吐も無くなり 体力も少しずつだったが 回復していったんだ 自分で動けるようになるまで 一ヶ月かかった 病院食はお世辞でも おいしいとは言えなかったが 栄養は点滴より 俄然とれる 【食】でこんなにも違うんだ…そう体感した 医者はあたしの様子に 驚いていた いつ死ぬか分からなかったぁたしが… 毎日が【死】と隣り合わせだったあたしが… 少しずつ…回復していったんだ
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