一人

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「……寝たんかい!ほんまどつきたい」 瑞穂は言うだけ言って 即…爆睡した 隼人は瑞穂の寝顔を眺めながら 微笑む 「この女…ホンマおもろい奴やな」 そう呟き眠る…… ●翌日● ICUに医師が様子に伺いに来た 毎日来るけどな 「相川さん 来月、一般病棟に戻れますよ」 「え?嘘?」 「大分体力も戻り落ち着いて来ているようなので命の危険はもうないと思われます」 「ほんまに?糞嬉しいんやけど♪」 「ですがまだ油断は出来ませんので注意して下さいね」 「はいは-い」 医師がニコッと笑い出て行った 瑞穂は上機嫌 こんなに早く 一般病棟に戻れるとは 「隼人!あたしの手持っててくれへん?」 「何するん?」 「歩く練習 あたしまだ歩かれへんから」 「無理したらあかんて」 「ずっとベッドの上じゃ体がなまってしゃあないねん! お願い」 「少しだけやぞ」 「サンキュ」 瑞穂はゆっくりベッドから降り 立つ…… ヨロヨロヨロ… 「ギャハハハ!あかん! ばぁさんみたいで笑える!」 「シバき倒すで」 「そやかて……ププッ」 「……」 「怒んなやぁ~手貸したるから」 「いらんわ一人でええし」 「すぐ怒んなって」
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