第1章

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世の男性諸君はどんな女性を理想としているだろうか。 モデルのようなスタイルか?女神のような性格か? 他にも知性、顔などが出てくるだろう。 そんな俺、佐田翔は恋をしている。自分の容姿に釣り合わない綺麗で優しくて頭も良い、そしてスタイルも…これ以上は法に関わるから言わないが、もう彼女に心を奪われていた。 しかし、そんな完璧な人がノーマークな訳がない。沢山の男子からもうアプローチが凄いらしい。しかし幸いなことに誰とも付き合わないという。まるでアイドルのような娘なのである。 しかし、だからと言っていつまでもチキンのままではいられない。放課後、あの子に想いを伝えるんだ! 彼女を手紙で呼び出し、放課後、教室で二人きりの環境を作り上げた。 「…」 彼女は無言のまま俯いている。緊張が止まらない、しかし伝えないとと思い声を出す。 「あ、あのぉ…えっとぉー」 我ながら気持ち悪い。それに少し声が裏返った気がする。それでも彼女は 「…」 ずっと俯いたまま無言だった。聞こえなかったのだろうか、もしかして笑われてるのか。俺が恋愛初心者のピュア野郎だからか、そうなのかと頭の中が混乱状態に陥っている。しかし冷静になり気持ちを落ち着かせ話を続けた。 「えーっと…ごめん。呼び出したりして、実はね…」 と伝えようとすると突然 「えぐっ…ごめん…えぐっ…なさい…」 と泣きながら謝罪をしてきた。自分でも何故か分からなくなり 「どうしたの!!」 と慌てて聞いた。すると彼女のいった言葉に全てを理解した。 「私、男性アレルギーで、男の子に話しかけられると汗と蕁麻疹と目の痒みが止まらないの」 彼女は男性アレルギーだったのだ。 涙を流し、体をモジモジさせ額には尋常じゃないほどの汗が流れていた。 しかし男性アレルギーとは実在するのだろうか。もしかして俺のこと嫌いなのかとの思ってしまう自分がいる。 「俺のことがそんな嫌いか!!」 と距離を縮めると彼女は黙り混んだ。 「俺は君の思っていること全てを受け止めて変えていくつもりだ!!俺の何が嫌なんだ!!言ってみろ!!さぁ!」 と彼女の肩を揺さぶると白目を向き彼女は気絶していた。俺は彼女を置いて逃げた。 あれから1か月後、あのときのことは忘れられず、彼女を見つめることしかできなかった。 「男慣れしてください。お願いします。」 そんな願いも届くことはない…
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