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「……これからも、篠宮ちゃんの太陽のような笑顔で俺を癒してね?」
「ふふっ、新庄さんったら。」
バタン----。
「?」
気のせい……?
中庭と
会社を隔てる
扉を荒々しく閉め
中庭を出ていった人の後ろ姿が
どことなく
夏目さんの
後ろ姿に似ているように見えて……。
「……どうかした?」
「あ、いえ……」
幸せで
満ち溢れていた私の時間に
少しずつ。
けれど
確実に
亀裂が入っていき
壊れかかっていることを
この時の私は知る由もなかった-----。
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