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「今日は、あの、イケメン揃いで有名な営業部よ?」 「私、興味ないので……」 私には 恋をする資格がない。 誰かを 好きになったり 誰かと 恋をしたりなんて 私には縁も縁もない話し。 「……もしかして雛子ちゃん、まだ、ミカンくんのこと忘れられないの?」 「ち、違いますっ!!」 咲先輩の言葉に みるみるうちに赤くなる顔。  前に 酔った勢いで 咲先輩には 昔のことを話したらしく 彼女は私の過去を知る少ない人物の1人。 「悪いことは言わないから、いつまでも過去にとらわれてないで前に進みな。」 「……」 「ミカンくんだって、きっと雛子ちゃんのこと恨んでなんかないだろうし、何十年も前のことだし、雛子ちゃんのことは忘れて前に進んでるわよ。」 「……そうですね。」 私のことを 忘れて前に進む……か。 それは 私にとっても 彼にとってもベストなカタチで。 けれど 同じくらいに 寂しさを感じてしまう…… それは…… 完全に私の勝手なワガママで。 私に 寂しいなんて そんな感情を 抱く資格なんてないんだ-----。 「ほらほら、前に進むためにも、ね、ね?参加しようよ!!」 「……あっ。私、この荷物運ぶの頼まれてて。先輩、あとお願いしますね!」 今の話題を 強引に終わらせるべく 私は逃げるようにその場を離れた。 「……ふふふ。逃げてもムダよ、雛子ちゃん。」 .
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