第1章

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高校入学。 希望と不安を胸でいっぱいにして門をくぐる。 新たな人生のスタートといっても過言ではない。 新しいクラスメート、新しい人間関係、女子校だった私に男子という新鮮な存在。 誰にでもあるだろう、クラス分けが発表される時のドキドキ感。 私、結城ゆりかも校舎前の掲示板に足を急がせていた。 学校までの道のりは桜が新入生を祝福するように舞い、入学式に向かう新品の紺のブレザー群が、てかてかと光っている。 掲示板の前には既に人が集まっており、人でごった返していた。 階段を上り、自分のクラスへと向かう。廊下にも他のクラスの中知らない顔、顔、顔。
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