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そうこうしてる間にも、そいつの舌は俺の唇を強引に抉じ開けるようにして進入して来る。
!ちょっ!マジで待てっ!
俺、こう見えてもチェリーボーイなんですけどっ!
ってか、これがファーストキスなんですけどっ!
男がファーストキスの相手とかどんだけだよっ!
女が良かったとかそんなの、喧嘩大好きな俺的には全く関係ないけど。
喧嘩さえ出来れば、女に興味とか全然無かった俺だけど。
だけど。
あんまりじゃねぇかっ!
初めての相手が男とかっ!
マジで有り得ねぇからっ!
「…っん…っふぅ…っんっ…んっ…」
…苦しい…息が。
ディープなキスに初めてな俺は上手く息も出来ねぇ。
『…お前…もしかして。初めてな訳?』
やっと離れた唇から出た言葉。
「…っはぁはぁ…っざけんなっ…っはぁはぁ…てめぇ…マジ…っはぁ…殺す…っはぁはぁ…」
落ち着かない息づかいで絞り出す様に男を睨み付けながら言った。
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