第一章 教科書はどこにある

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 ここに毎日やって来る事もです。  それを聞いて、正志(まさし)は思わず、眉をひそめました。人の話をするのが大好きな彼女だからしょうがないことだと、正志(まさし)は思ってはいたのですけど、ここまで話されてしまったものですから、個人情報もすったもんだです。 「それで、いくらくらいで手を打ってくれるって、あのばあさん、言ってるの?」  すると裕也(ゆうや)は、人差し指を一本立てて、正志(まさし)に言いました。 「十万円で手を打とうって」 「乗った」  正志(まさし)はそう言うと、カバンから携帯を取って、どこかに電話を掛けました。 「菜津美(なつみ)、今、大丈夫?」  正志(まさし)の電話の相手は、菜津美(なつみ)でした。
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