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ここに毎日やって来る事もです。
それを聞いて、正志は思わず、眉をひそめました。人の話をするのが大好きな彼女だからしょうがないことだと、正志は思ってはいたのですけど、ここまで話されてしまったものですから、個人情報もすったもんだです。
「それで、いくらくらいで手を打ってくれるって、あのばあさん、言ってるの?」
すると裕也は、人差し指を一本立てて、正志に言いました。
「十万円で手を打とうって」
「乗った」
正志はそう言うと、カバンから携帯を取って、どこかに電話を掛けました。
「菜津美、今、大丈夫?」
正志の電話の相手は、菜津美でした。
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