2

5/9
前へ
/312ページ
次へ
「そーみたいだなー?でも俺、関係ないしなー。」 「あ、そーだ。智樹は部活じゃねーから、関係ないんだった。」 「おー、にしても、弓道部は見学んときは人気だよな。」 俺は弓道部に所属している。 そして、弓道部と言うのは、毎年、見学に来る人数は多い。 中学で弓道部がある所が少なく、珍しいからだろう。 見学だけなら、サッカー部、テニス部に続いて3位くらいには入るんじゃないか? ただし、弓道部に入部するとなると、弓や、ゆがけ(弓を引くために右手に装着する道具)や、矢を買わなければならず、一通り揃えるとなると、かなりの額になる。 故に、実際に入部するのは、ごくわずかな人数だ。 それでも俺は、先輩たちの的を狙っているときの目に、力強さや、かっこよさを感じ、親に頼み込んで、弓道部に入部させてもらった。
/312ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1505人が本棚に入れています
本棚に追加