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そんな話をしながら次の授業のために、廊下を歩いていると、運のいいことに、前から梓ちゃんが歩いてきた。 わ!相変わらず可愛い! 俺が彼女を見過ぎだからだろう、梓ちゃんがフッと顔を上げると目が合った。 美化委員で、チラッと目が合ったから俺のことおぼえてるかなー、なんて軽い気持ちで彼女のことを見てると、なんとなく、彼女の顔が赤くなったかも… で、少しうつむき気味にペコッとしたか? 足早に俺の隣を歩き過ぎていった。 「お、あの子のだろ?」 目ざとく智樹が小声で聞いてきたので、 「おー、可愛いだろ?」 とこたえると、 「まーな。加奈の次!」 なんて、惚気やがった。 まぁ、多少は、俺のこと、認識してくれたのかな?なんて思えて、ウキウキした足取りで、次の理科室まで歩いていった。 「ほんと、キヨにしては珍しいよな。いっちゃえば??」 なんて茶化されるのも悪くないかな、なんて思えちゃうほど、まんざらでもない自分に、少しだけ驚きつつも、俺も普通の高校生だったんだと、嬉しくなった。
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