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おう、そうだろなぁ。
「俺、今日、歩けない。」
「すみません。」
「水飲みたい。」
「すぐ持ってきます!」
はー…
たまに見せる狼は、ホンモノだったんだ。
あいつ…
あんな顔して、とんでもない怪獣だったわ。
一体何度イカされたのか…
もう、指の先すら動かしたくないくらいしんどい。
月曜日は、絶対、春大に報告させよう。
水を持ってきた春大を横目に、
「おい…加奈ちゃん…への報告…は…お前な………」
俺はそれだけ言うと、そのまま眠ってしまった。
なんとなく、えー!とか、いやー、それはーとか、文句を言っている声が聞こえたような気がするが、それに答えられる余裕はなかった。
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