レジデンス茜台の墨野さんと宇宙人

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「ただいまー」  スーパーでのアルバイトを終えたルケルケ・7・トーが、エコバッグをさげてマンションに帰ってきたとき、 「あれ?」  部屋の中が暗かった。 「せんぱーい、どうしたんですかぁ?」  室内の照明をつけると、リビングの隅っこで膝を抱えていたガニガニ・9・ボーテを見つけた。目に光がなく、呆けたような表情。 「先輩ってば」  ルケルケ・7・トーは正面から顔をのぞき込み、 「今日の晩ごはんは、グラタンですよ」  が、声をかけども反応がない。 「どうしたんですか!」  肩を揺さぶった。  ガニガニ・9・ボーテは顔をあげ、 「あ……おまえか……」  力なく言った。
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