沈没

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――― 「優……タワーなんて、オレ、頼んでないよ」 私の卓にやってきた冬馬は心配げに私の隣に腰を下ろした。 急接近してきた顔はいつ見ても綺麗で、 背中から回された手がぐっと力を込めて私の腰を掴むから、 それだけで、私の心臓は飛び跳ねてしまう。 「だって、冬馬…… 今月ピンチだって言ってたでしょ? 冬馬には絶対にNO(ナンバー)キープして貰いたいんだもん。 勝手したらダメだった?」 なんの指示なく、勝手にオーダーを通した事を怒られるのと思ったけど……
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