時空仙人「URASHIMA」

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 これもまた結構、昔の話。  俺は地元で漁師してたんだよ。みんなは俺のことを『浦島太郎』って呼んでた。  ある日、海岸に行くと近所のガキ達が亀をいじめてる……。俺も友達少ないから、コレ見て切なくなっちゃってね……。 「ゴラァ! いじめカッコわりーぞ! クソガキがッ!」  と、我ながら大人気ないセリフで、ガキ達を追っ払って亀を助けてやったんだ。そしたらこの亀が『人語』喋りやがるの。別にそこに問題はない。少ない友達の1人『桃ちゃん』から喋る動物の話は聴いてたから。  なんだよー。『ぴーちぼーい』のパクりかよ? ……とか言わない。同じ作者なんだから、せめて「二番煎じ」って言ってほしい。  で、その亀のセリフ。 「私を助けてくれてありがとうございます。浦島さん。一緒に竜宮城に行ってみませんか?」  はぁ? ……まず、俺は名前を名乗ってない。そして『竜宮城』ってなんだよ!? ……亀の話だと『楽園』らしいけど、亀を助けただけでそんな所行けるって上手い話あるか?
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