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「私はガラパゴス象亀ですから」
オイ……答えになってないぞ? お前、体デカくなってないか?
◆◆◆
家に帰ろうと思ったら俺の家がない……。いや、家どころか知っている人がいない……。
竜宮城に行ってた数日間で、俺がいた時代より百年以上の時間が経っているらしい……。
信じられない事実に絶望した俺は、土産の玉手箱に手をかける。
本来、乙姫と開けてはいけない約束だが「開けるな」って言われたら「開ける」のが鉄則だって、俺が尊敬してる『上島竜兵』さんも言ってたし。
俺はこの絶望を上島魂で笑いに召還するため、玉手箱を開けた。
すると、中から出てくる煙に包まれた俺の体は老人姿に……。
俺、なんか悪い事をしたか? ……なんだか不条理な話だ。
面白いリアクション老人が仙人になった話はまた別の機会にでもしようと思う。
――亀を救った男がダチョウになった話――
「ダァーーーー!!」
(終)
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