■モルタナ=クーギス

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■モルタナ=クーギス

   【モデル:九鬼守隆】 皇国歴1531年9月8日生。宇宙海賊『クーギス党』当主ヨッズダルガ=クーギスの娘。オレンジがかった肌にショートカットの黒髪。目鼻立ちのはっきりとしたグラマラスな美人。  非常に気が強く、陽気でサバサバした姐御肌。荒くれ者の多い『クーギス党』中でも“お嬢”と呼ばれ、一目置かれている。恋愛対象は男より女と公言して憚らない。しかし過去の恋愛経験は不明。  父親のヨッズダルガ以上に実務能力に優れており、『クーギス党』の副首領を務めているが、実質的にはモルタナが仕切っていると言っていい。  イーセ宙域のシズマ恒星群独立管領であったクーギス家が、宇宙海賊となったのはモルタナが生まれて4年後、宙域星大名のキルバルター家の策謀に乗せられた、他の独立管領との間に起きた内乱の結果である。この内乱に敗北したクーギス家はシズマ恒星群から脱出し、巨大宇宙タンカーと中型タンカーで構成する宇宙海賊『クーギス党』となったのであった。  ただ上記の強気で陽気な性格と裏腹に、内面では大きな葛藤を抱えており、物事の判断において精神の不安定さを見せる時がある。これは4歳の時に起きた内乱の際、父親が出撃中に本拠地の惑星『ディーン』がキルバルター家の奇襲を受け、隠し戸棚に潜んだモルタナの目の前で、母親と従姉が乱入して来た兵士に暴行され、惨殺された事のトラウマによるものである。  その不安定さからか、キルバルター家を非常に憎悪する反面、好意的に接して来るノヴァルナやランには、すぐに心を許してしまうような甘さを持ち合わせている。  ノヴァルナ・ダン=ウォーダと共闘した、イル・ワークラン=ウォーダ家とロッガ家による海賊討伐部隊との戦闘―――MD-36521星系の戦いに勝利したあとは、ノヴァルナの援助を受けつつ活動を継続し、中立宙域において銀河皇国中央部周辺の情報収集と、シズマ恒星群に残る反キルバルター勢力の結集を行っている。 【この項おわり】  
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