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■シーゲン・ハローヴ=タ・クェルダ
【モデル:武田(信玄)晴信】 皇国歴1527年12月1日生。カイ/シナノーラン宙域国星大名、タ・クェルダ家当主。身長182センチ、薄褐色の肌で金髪、彫りの深い顔の精悍な偉丈夫。
“カイの虎”の異名を持つ高い能力をもった軍略家で、その名をヤヴァルト銀河皇国中に知らしめている。もとはカイ宙域のみを領域としていたが、現在では隣接する広大なシナノーラン宙域をも征服し、両宙域の支配者として君臨し始めている。
皇国歴1549年、当時の当主であった父のトゥーラ―=タ・クェルダを、同盟関係にあるイマーガラ家に追放し、クーデターによって家督を強引に相続した。原因はトゥーラ―とシーゲンの不和と、トゥーラ―に対する家臣の不満が合わさり、有能なシーゲンを家臣達が強く支持した結果と言われている。
タ・クェルダ家の支配権を掌握したシーゲンは、父の代から出兵を繰り返していた隣国、シナノーラン宙域への本格侵攻を開始。中規模の星大名や、有力な独立管領が分割支配するこの宙域を、五年の歳月をかけてほぼ手中に収める。
またその際、シーゲンが新たに編成した『騎兵団』が猛威を振るった事から、『タ・クェルダ騎兵団』の名は、恐怖と共に周辺国に広まった。
こうしてシナノーラン宙域の征服も完了したかに見えたシーゲンであったが、シナノーラン宙域の戦いで最大の敵であった星大名、ムーランガルミ家の当主ギゼイが隣国エティルゴアへ脱出し、そこを支配する星大名ケイン・ディン=ウェルズーギに援助を求めた事から、事態は混迷化する。
“正義の軍神”と呼称されるケイン・ディンの軍が、ムーランガルミ家の領地回復を名目にシナノーラン宙域へ侵攻して来るようになり、両者は国境地帯にあるガルガシアマ星雲で攻防を重ねる事となったのである。
【この項おわり】
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