銀河戦国記ノヴァルナ設定集【人物編】

■トゥ・キーツ＝キノッサ

　【モデル：木下藤吉郎】皇国歴1541年３月17日生。猿顔とも鼠顔ともとれる風貌を持つ、小柄な少年。戦死した父親のヤーウェン＝キノッサは、イル・ワークラン＝ウォーダ軍の兵士で、ＡＳＧＵＬのパイロットをしていた。
　母親の再婚相手と折り合いが悪く、13歳の時には家を飛び出して、立身出世を夢見ながらその日を食いつなぐ放浪生活を送っていたが、オ・ワーリ＝カーミラ星系の超空間転移ゲートで偶然見掛けた、当時のナグヤ＝ウォーダ家次期当主ノヴァルナ・ダン＝ウォーダに取り入り、配下となる。召し抱え当時の正確な配属は不明だが、トゥ・シェイ＝マーディン直属の『ホロウシュ』見習い兼、ナグヤ城内の雑用係と思われる。

　頭の回転がはやく、陽気で外交的な性格をしているが、抜け目のないところや小狡いところもあり、それを愛嬌ととる人間には受けが良い代わりに、嫌悪を感じる人間には徹底的に拒絶される。ちなみにノヴァルナの妹のフェアンは、人懐っこい性格にもかかわらず後者である。

　また主君であるノヴァルナを、まるで太鼓持ちのようにおだて挙げる一方、出世の踏み台と考えている節もあり、ノヴァルナもそれを見抜いているようだが、逆にその事がノヴァルナに興味を抱かせているのも確かで、キノッサが図々しい態度をとっても、本気で激怒はしない。

【この項おわり】