3人が本棚に入れています
本棚に追加
フォログラムとはいえミネルヴァは神々しく輝きそこにいるだけで世界は華やいだ。
「ミネルヴァ。私は自然保護地区に搬送し彼がどんな知恵を授かりどんな未来を歩むのかを見たいと思う」
「フム。私もロナルドの意見に賛成だ。それに昨夜はこの個体だけだったがもしかするとあのE地区には他にもおるかもしれない。彼と対になるものが見つかれば……」
ミネルヴァは二人の意見を頷きながら黙って聞いていた。
そんな姿を見ながらジャックの苛立ちはノエルの脳に響き続けた。
ロバートとロナルドはミネルヴァと同じ。生きた彼らをよく知っていた。二人の後、ミネルヴァにより生まれたレネ、ジャック、ジェイムス、ノエルとは違い彼らに忠実に仕えていた時代もある。
最初のコメントを投稿しよう!