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誰かが付き合ってるみたいな話も聞かないし、付き合うってどこに? みたいな感じに思っていた。
しかし、その子の表情はどこか真剣だった。
今はもう完全に低偏差値高校に通う女子高生ギャルの典型的な女に成り果てたが、当時はまだ化粧もしていなかったし、俺の目にも可愛いくその子は映った。
そして俺は躊躇いながら、意味も分からず付き合うことになった。
やたらと一緒にいたがるその子と登下校を共にし、昼食も一緒に食べ、月日が過ぎた。
俺はどこに向かっているのだろう。
ふと、そう思った時、この付き合っているという現状に意味が見出せなくなった。
その時期だったと思う。
その子と付き合うのを止めるという選択肢が存在するということを知ったのは。
知り合いが彼女と別れたのだ。
俺は付き合うという行動の終わらせ方を知った。
だが、それを彼女に伝える方法が分からなかった。
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