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「ああ、うん。なんとか出来ればとは思うんだが、
この前は、プランスケジュールも何も聞かなかったから……」
「なんだ、それなら、電話でもメールでも良かったのに」
「あっ、いや、そうだけど。
俺も今日はこっちに用があったし、この前は、あんまり時間もなくて
ゆっくり話も聞けなかったからさ」
そうか……。
呟いた友人の顔が、ホッとしたように淡く緩んだ。
そして、緩んだ口元に、小さく苦笑が浮かんでくる。
「俺はさ、てっきりこっちに来る用事なんて口実で、
断りに来るんだとばかり思ってた」
「えっ? な、んで……?」
一瞬、ドキッと心臓が弾み、忍は慌ててちょっとむせた振りをする。
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