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軽く受け答えしながら、出方を窺う。
なにしろ間合いが、読みにくい。
見た目だけで判断するなら、極めて女性的な女性にしか見えないのだから。
その歩き方も、ただ無造作に踏み出しているようにしか見えない。
「ねえ、きみさ――」
その踏み込みに合わせ、こちらも踏み込む。
「ありゃ?」
「――シッ」
女生徒は思っていた位置に足を置くことは出来たがそこに突然大股で入りこんできたこちらの身体に驚き、バランスが後ろに崩れる。
そこに真下から、下突きを叩きこむ。
顎が、砕ける感触が拳に伝わる。
「ありゃりゃ?」
そのまま逆の肘を、こめかみにブチ込む。
衝撃は間違いなく、脳を突きぬけたはずだ。
「ありゃりゃりゃ?」
女生徒は脳震盪を起こし、フラフラして地面に片膝をついた。
その顔面に膝を、鋭角に、突き刺した。
「あっぷ」
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