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闇の向こうから獣の雄叫びのような声が響く、呼応するようにあちこちから聞こえる
慌てて扉を閉める舞
「か、鍵!鍵!」 後ろに飛び退いて尻もちをつき舞に焦っていう遥
「どこどこどこ!」動転しながら慌てて鍵を探すがすぐに見つからず扉の内側を手であちこち探って探した
「あった!」鍵らしきレバー状の物を慌てて捻るとガチャリと重い音がして鍵がかかった
分厚いドアに外の音は遮断されて静寂が3人を包む
べそをかく舞、遥とみゆきは無言でその場に座り込んだ
「なんなのよアレ、、何がいるのよ、、、もぉ、これじゃぁ逃げらんないじゃん、、」
遥が首を振って言う
みゆきが立ち上がった
「とにかくこうしててもどうしようもない、この屋敷野中やまわりを調べるよ!」
そう言うと左右を見た、先程自分たちがくぐってきたドアとは違うドアが左手にあることに気づく
「ほら立って!行くよ!」二人が立ち上がるのを待たずにドアに向かいあるき出す
遥が頷いて腰を上げる、そして、まだべそをかいている舞の腕を引いて立ち上がらせる
「わかったからまってよぉ!」
ドアを開き中に入っていくみゆきを追いかける舞と遥
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