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「この店に電話はあるのか?」
神山が圭に聞く
「あっそうか有線電話から秘匿回線へ繋げば位置を探知されないわね、探してみるわ」
そう言うと圭は厨房の方へ向かった
ソファの上で寝そべっていたみちると愛美が体を起こそうとした
「そのままでいい今は休んでてくれ」 神山が二人にそう言ったが二人は身を起こして座り直した
「もう十分休みましたよ、もうそろそろ動くんですか?」みちるが聞く
「ああ、そろそろいいとは思うが外の状況を知りたい、なんとか署長に連絡をつけて状況の確認をしてから動きたいんだ」
「ここには窓もないですもんね外がどうなってるのか全くわかりませんね」
圭が顔を覗かせる
「あったわよ、でもコードレスフォンだけど大丈夫かしら?」
手に持った電話機を振ってみせた
「近くで電波盗聴でもしてない限り大丈夫だと思うがな、まぁ大丈夫じゃないかな」
そう答えたあと手を伸ばす
圭は神山に近づくと手に持った電話機を神山に手渡した
神山は通話ボタンを押してメモをしておいた秘匿回線への番号を押す
香坂が出た、スピーカーボタンを押す
(回線は大丈夫ですか?)
「はい、有線電話を使っています」
(携帯よりは安全ですが長話しは危険ですので状況だけ伝えます)
(現在、自衛隊は警察に封鎖をまかせて繁華街の中へ向かいました この通話で位置は言わなくていいですがもし繁華街の中にいるのなら見つかった可能性もあるのですぐに移動をしたほうがいいかもしれません、捜査課の者たちを繁華街に向かわせましたので詳しい状況はじきにわかると思います 後手に回ってしまって申し訳ないですが安全を確保できたら連絡下さい、お話しがあります)
「他にも何あったのですか?」
(公安から接触がありました、協力しろという申し出です)
「協力?それで?」
(現時点では保留だと言ってあります、詳しい話しは自衛隊をまいてからにしましょう)
「わかりました、また連絡します 」 切った
「ここがバレたの?」圭が聞く
「わからん、、バレたとは思えんのだがな、、もしバレてるのならとっくに踏み込んで来そうなもんなんだが、、」
圭も神山も少し考え込んだ、不安そうな顔つきになるみちると愛美
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