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そっと鍵を開けてノブを回してドアを静かに開く圭
少し開いたドアの隙間の向こうに人の顔、目が合った
「え?」相手も驚いている
「ストップ!中止だ!」 ドアの向こうにいた顔が慌てたように叫ぶ
慌ててドアを閉めようとしたが開いたドアの隙間に足先がねじ込まれた
すぐさま後ろに飛び退き銃を構える圭
ドアが勢いよく開かれた
「動くな!」開かれたドアより小銃を構えた戦闘服の男が入ってきた
すぐさま二人目がドアより入ってきてドアの左右に別れて銃口を圭に向けて構えた
「そっちこそそこから動くな!」棚を遮蔽物にして銃を構えて怒鳴る圭
調理台を蹴飛ばして裏口の前に倒した、 小銃を構えたままジリジリと左右に広がる男達
厨房の中で怒鳴る圭の声に神山も銃を抜いた
「二人ともテーブルの下に伏せてるんだ!」
みちると愛美はテーブルの下に慌てて潜り込んだ
「そこでじっとしてろ!」無言で頷く二人
走って厨房に向かう神山、厨房の入り口の壁に張り付くようにして中を伺う
銃を構える圭の後ろ姿の向こうに小銃を構える戦闘服の男達がジリジリと中に入ってきていた
「くそ!来てやがったか!」
その時反対側の正面入口の方から爆発音、爆発音に顔を歪めながら慌てて振り向く神山
入り口のドアが取り払われてなだれ込むように戦闘服姿の男達が入ってきた
「圭!中へ戻れ!」翻してみちると愛美のところへ走る神山
厨房より出てきた圭が正面より入ってきた男達を見てギョッとする
銃をそちらに向けて構えながら店内に戻る圭、神山がテーブルを倒して膝立ちで銃を構えている、駆け寄り隣のテーブルを倒して厨房の入り口に銃口を向けた
「くそ!やられた!一足遅かった!」毒づく神山
「まずいわよ、、逃げ場がないわよ、、、」銃を構えたまま神山に言う圭
店の出入り口は正面ドアと裏口の2箇所だけだ両方から攻められては逃げ場所がない
焦る神山
店内の壁に沿うようにして左右に展開した戦闘服姿の男達は銃口を二人に向けて構えて止まった、真っ暗だった店内に開かれた正面ドアからの光が差し込んでいる、光を背にして男がゆっくりと入ってきた
店の中央ま進むと立ち止まり片手を上げた、その合図で戦闘服の男達が銃口を下に向けた
「手こずらせてくれたよな、、神山さんよ」
「だれだ!」差し込む光に目を細めながら銃を構えたままの神山が言う
「俺は防衛省国防特務科の結城って者だ」
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