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「一班、、応答せよ、、」正面入り口に控えた隊員たちを呼ぶが応答はない
「ビル正面、何があった?」ビルの外を包囲している隊員達を呼ぶ
(いえ、こちらには何もありません!ビル内でいきなり銃声です!)
「何か現れたようだ、電磁波装置とともにビル内に入れ!援護しろ!」
(了解しました!すでに、、う、うわぁあ!!)悲鳴に変わった
「どうした!」
(か、鴉が!!鴉、、)無線が切れた
「どうした!何が起こった!?」何度か呼んだが返答はない
「くそったれ!!なんなんだ!!」
焦りの表情で入口横にいる隊員に合図を出す
入り口にポッカリと開いた扉のすぐ横まで移動した隊員がそっと首だけだして外の様子を伺おうと首を伸ばす
重い衝撃音とともに入口の横の壁に穴が空いた、その穴より突き出された太い腕
その腕が外を覗き見ようとしてた隊員の頭を鷲掴みにしていた
ジタバタともがきながら宙に浮く隊員、目を見開く結城
頭を鷲掴みにした腕に力が入るのがわかった、必死にもがく隊員、、
何かが割れるような音とともに銃弾にも耐えるケブラー製のヘルメットごと頭部が握りつぶされた、ぶら下げられたままもがいていた手足はだらりと下がり動かなくなった
「撃てぇ!」壁に空いた穴に向かい銃口が火を吹いた
穴から腕が引き出された
「止め!」 壁に空いた穴の周りに無数の銃痕、その穴を睨みつる結城
「三班!ビルの裏に待機してる班とともに裏口より表へ回り込め!外でもなにかあったようだ!鴉共に警戒しろよ!」
振り返り神山たちの方に顔を向けた「お前らも裏から外へ出ろ!」
「外もどうなってるかわからん!数名こいつらと隣のビルかどこかへ退避してろ!」
「ラジャー!」
裏口より入ってきていた男達が神山たちを促す、黙って従い裏口へ向かう
先導されて裏口より出かけた時店の方で破壊音がした
「急げ!」促されて外へ走る
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