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二階から一階へ最後の折り返しから顔だけ出して階下を見る神山
階段を降り切った出口はスチール製のドアだった
ドアノブの中心に鍵を開錠するレバーが見える、外部からの侵入を防ぐため常時施錠してあり非常時に内側から開錠してビルの外へ出られるようになっているのでろう ドアの前まで降りていきドアノブをそっと回してみたがやはり施錠してあった 音を極力出さぬようにゆっくりと開錠レバーを回す
ガチャリと開錠された音と感触を指先に感じた
ノブを回してゆっくりとドアを押し開くと金属が擦れるような音を立てながら
ドアは開いた ドアを少しだけ開きドアの外にそっと頭を出して周りの様子を伺う。
左にはビルの壁、右は隣接するビルの壁に挟まれている、日光のささないビルの間の路地だ、 数メートル先に明るく日の当たった歩道が見える ビル前の通りであろう
あと数メートル行けば外に出られる、だが物音ひとつしない静けさが警戒心を高める
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