影法師

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「おっはよー愛美!」 校門を通るときに後ろから声をかけられた 同じクラスの仲の良いみちるだった 「おはよう・・」 「どうしたの?元気ないじゃん」 「ううん、なんでもないよ」 昨晩は眠れなかった、レイプされかけたショックと 消えた3人が気になって仕方なかったからだ それにあの僧・・・一体何が起きたのか理解できなかった レイプしようとした3人のうち一人に見覚えがあった 去年卒業した2つ上の男子生徒だ サッカー部のレギュラーで 確か名前は三浦・・・ 昼休み・・いつもは中庭で友達とお弁当を食べるのだが 教室に残り窓の外を見ていた みちるが来た 「愛美、どうしたのよ 今日ずっとおかしいよ  あたしにも言えない悩みでもあるの?」 話そうかどうか迷う・・ 「もう!あたしには隠し事しないって約束でしょ!  ほら!言ってごらん、何でも聞いたげるから」 決心したような表情になり立ち上がった 「屋上に行こ・・・」 「おっけー、いこうか・・あ、でもお弁当もっていくよ!  ちゃんと食べなきゃだめ!」 みちるに話した・・ 「くそー よくもあたしの親友に!許さない!」 「誰にも言わないでね 噂になったら・・」 「言うわけ無いでしょ!」 「されてないのね?本当に」 「うん、大丈夫・・・あのお坊さんが来てくれて・・間一髪」 「そこなんだけどさ、消えたってのは見間違えじゃないの?  そいつらは慌てて逃げていったとか」 「違う! 周りが急に真っ暗になって・・消えたの・・ほんとよ!」 「う~ん・・・とりあえずさ その三浦ん家調べて見に行こうよ」 「サッカー部の子にあたしが住所聞いてくるからさ」 「もしいたらとっちめてやる!」 みちるの父親は空手の師範で幼少の頃より父親に教えられ みちる自身も空手三段で師範代を務めている クラスでもみちると喧嘩して勝てる男子はいないであろう 「今日は道場に寄るつもりだったからトンファー持ってるのよね」 「ボコボコにしてやるわ」 拳を握るみちる 「そんなことしてみちるが捕まっちゃったら」 「大丈夫よ 父さんだってやってこいって言うに決まってる」 「帰りにいくわよ!」 「う、うん・・」 仕返しに燃えるみちる 愛美はあの三人が本当に消えてしまったのか確かめたかった・・
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