第1章 アンティーク時計

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ある日、祖父が鍵のかかった 引き出しを開けているのを見た 事が有った。 引き出しから、小さな箱を取り 出すと中には腕時計が入っていた。 ゆっくりと大切に作業机に乗せると 暫く眺め修理を始めた。 幼いトムには、とても興味深く 祖父の机を覗き込まずには居られ なかった。 そこには、とてもシンプルで 凛とした腕時計が置かれていた。 祖父が修理を始めた。 ガラスを外したとき、中には 小さな部品がぎっしりと詰め 込まれていた。 とても綺麗だと、トムは感動 し、幼いながらもこの腕時計に 憧れていたのを今でも覚えている。
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