第1章 アンティーク時計

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百年の時が流れ 止まったままの腕時計に今再び時が刻まれる。 雪が深々と降る寒い冬の日、1人の青年が橋の上にたたずんでいた。 橋の上には 趣のある古いレンガ造りの店が並んでいる。 建物は細部がカラフルに彩られ、どこかの夢の世界へと引き込まれたかのような美しさだ。 その店の中の1軒に 、アンティーク時計の店がある。 青年はその店のショーウィンドウを食い入る様にじっと見つめていた。 ガラスの向こうにはアンティークのいかにも高級感溢れる時計が飾られている。 青年の目線の先には箱に入った腕時計が有った。
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