悪夢

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 とりあえず、時計やカレンダーじゃ、夢のことは忘れられない。  もっとほかの何かが必要だ。  俺は携帯電話を手に取る。  そして、電話帳を開き、画面をスクロールする。  タ行に差し掛かったとき、「ちー」の名前が目に留まる。  そこからは、ほとんど無意識だった。  気づくと、俺は、「ちー」に電話をかけていた。
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