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高村くんと週末デートをするようになって二ヶ月が過ぎた。
二学期も終わり冬休みに入るとすぐに、彼は冬休みを利用しての長期撮影に行ってしまった。
冬休みいっぱい撮影で帰ってこれないという。会える日が増えると楽しみにしていたのに、逆に2週間会えない日が続いた。
私はと言えば、いつもと変わらない…
いやいつもより寂しい冬休みを送っていた。
去年の冬休みと何ら変わらないけど、彼ができてラブラブなのに会えない日々は寂しくて会いたくて、高村くんを思い出すたび胸がキューンと締め付けられた。
それでも寂しさを紛らすように母の料理を手伝い、いつか高村くんに手料理を作りたいと頑張っていた。
お節料理も教えてもらいながら母と一緒に作った。
「一人で作った方が早く出来るのに…」
なんて言いながらも手伝うことを嫌がらない母。
「こんなこともできないの?」「下手ねえ。」
そう言いながらもしっかり教えてくれる。案外娘に頼られることが嬉しいのかもしれない。
料理以外は部屋でまったりしているか、テレビを見ているかの生活。
出掛けたのは家族で行った初詣で、後はコンビニに欲しいものを買いにいくくらい。
暇すぎて休み中に今流行りのコマーシャルソングを覚えて、つい口に出たりしていた。
時折彼を思い出し寂くて眠れない夜は、考えないように宿題にせいを出した。
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