8人が本棚に入れています
本棚に追加
「ところで、高村くんとあなた付き合ってるの?」
「え?」
「高村くんがここまで連れてきてくれたのよ。この前倒れた時もそうだったわね。」
来てたんだ…。
高村くんがここまで連れてきてくれた…
きっとみんなの視線を浴びたはずだ。いろいろ噂されたり、それが世の中に出るかもしれないのに…
それだけで胸がきゅーんと締め付けられた。
別れても彼は変わってない。私の事を考えてくれている。
別れたんだからもう知らん顔してくれていいのに…
嬉しいけど、ネットで騒がれてるんだろう彼に、これ以上甘えられない。
「彼とは何でもありません。」
「そうなの?てっきり…
彼、転校するらしいわね。今日は転校手続きの書類を提出しに来たらしいわよ。」
高村くんが転校…
何で?
私と会わないように?
私の事を忘れたいから…?
別れても学校に行けば高村くんに会えると思っていたのに…
最初のコメントを投稿しよう!